トマトケチャップ開発秘話(8)営業許可と賞味期限と商品バーコード
<以前の記事>
名護市にある北部保健所に行って「これこれしかじかでトマトケチャップを作りたいんです。」という相談をしたところ、窓口の方から親切丁寧に色々教えて頂けました。
北部保健所さん、ありがとうございます!
(1)製造する場所を確定し(僕らの場合は今帰仁村社会福祉協議会)
(2)そこで新たに調味料(ケチャップ)の製造営業許可申請を提出。 (3)保健所から検査員が来て確認して
(4)問題なければ営業許可が得られる
との事。
申請のための様式や資料も頂きました。 今帰仁村社会福祉協議会は既に飲食店としての営業許可は得ているのですが、新たに調味料製造するには、調味料製造の営業許可が別途必要になるとのこと。
飲食店で新たに調味料製造を考えている方はご参考に。
という事で、必要書類をまとめて提出。保健所の方の検査がありました。
検査に来た保健所の方に、ついでに疑問に思っていた賞味期限についてどうすれば良いか?と聞いた所
「基本的にちゃんとしたエビデンス(科学的根拠)によって決めなくてはいけませんよ。」
との話。さらに
「大体他の皆さんは、その食品の工業団体みたいな組織に加入して、エビデンスの共有等しているようですよ。」
とのアドバイス。
ネットで調べてみると一般社団法人全国トマト工業会とか、一般財団法人全国調味料・野菜飲料検査協会とかを発見。確かに加盟しているところもあるけど…全国から取り寄せた時に把握していた、各地の小さなケチャップ製造メーカーさん、あまり加入してないみたい。
そもそも、県内でいろんなタレとか、加工食品とかも作ってる中、必ずしもそういった全国規模の協会に加盟しているようには思えないなぁ…と。
なので思い切ってFacebookに投稿。
食品の賞味期限とか県内でどうやったら良いの?
と書き込んだところ、色々と情報が入ってきました。
(色々とコメントやメッセージでアドバイス頂いた皆さん、ありがとうございました!)
一般財団法人沖縄県環境科学センターさんと、那覇の株式会社クロックワークさんがそういう賞味期限に関する対応出来るらしいとのこと。両方に行って話を伺う事にしました。
一般財団法人 沖縄県環境科学センターさんは、慣れた感じで「検体を持ちんで頂ければ、この金額で検査しますよ。」と分かりやすい感じ。
株式会社クロックワークさんは「栄養成分表示はどうお考えです?近く法律変わる予定ですぐ義務化が施行されますから、これも必要ですよ?」とか「そもそもトマトケチャップと名乗れるか?という問題もありますよ?」とか、コンセル的なとこまで踏み込んで対応してくれそうな感じです。
もう慣れてる会社なら、沖縄県環境科学センターさんが良いでしょうが、僕ら右も左もわからない者には、株式会社クロックワークさんみたいな会社が心強いです。 という事で、賞味期限の事や、栄養成分表示については株式会社クロックワークさんにお願いする事にしました。
全く知らなかったのですが。
そもそも「賞味期限」というのは、製造メーカー側が決めるもの。とのこと。
(僕は、検査機関が決めると思っていました)しかも、それが6ヶ月なのか1年なのか3年なのかは「検体」を調査機関に預けて、実際に6ヶ月や1年や3年保管した上で開封し、細菌の数をチェックしたりするのだそうです。
また、味については、メーカー側でもそれくらいの期間保存して、開封して味見。(官能検査と言うらしいですが)そうやって、「賞味期限」を決めていくとのこと。
新しいことをすると、そうやって色んな知識・体験を得る事が出来るのが面白いです。
さて。
営業許可と賞味期限の後は、バーコードです。
将来、委託販売する可能性大なので、商品のバーコードをとらなくてはいけません。
「バーコードは商工会で出来ますよー」との情報を得て今帰仁村商工会へ。
ここでも色々詳しくお話を聞く事が出来、申請の仕方を習い、申請することに。
バーコードの申請については、申請書書いて出すだけだったので、合同会社One Suiteのスタッフの方にやって頂きました。バーコードは「JANコード」というらしいですが、特に問題なく、申請後、バーコード用のナンバーが頂ける事に。
営業許可も、保健所の方の立入検査後に無事取得。
量産に向けての準備は万端となりました。
