トマトケチャップ開発秘話(4)社会福祉協議会

July 5, 2018

<以前の記事>

開発秘話(1)今帰仁産トマトとの出会いと農業の課題

開発秘話(2)企画へ

開発秘話(3)自宅で試作

 

色々なメーカーのケチャップと自作ケチャップを味比べした結果。


自作ケチャップは不味くはないんだけど…凄い美味しいという訳でもない。(^_^;)

パンチに欠ける。

あと甘み。

市販のケチャップは結構な量、水飴や砂糖が入っていて、甘みがべたっとした感じ。
僕の試作品では沖縄らしく黒砂糖や黒蜜も使ってみましたが、やはり甘みがべたっとします。

 

市販の水飴入ケチャップよりは、僕の試作の方が自然な甘みがして良いのですが、それでもやや舌に甘みがベタつくのは否めません。


同じ甘みを加える調味料として使うなら、はちみつの方が良さそうです。この際、砂糖や黒砂糖は使わない方向という考えになりました。

 

甘みは砂糖・黒砂糖不使用で解決出来そう。

 

パンチに欠ける原因も色々と考えたりご意見頂いた結果、どうも原因は「塩」にあるらしい事も判明しました。


ケチャップの「甘み」と「酸味」に目がいってしまって、「塩の量が足りないのでは?」というエルロタ赤坂シェフからの指摘。確かに、試作に入れていた材料や分量を確認すると塩はかなり少なめでした。流石の名シェフのご指摘!勉強になりますっ!!


甘みを引き立たせるためにも、もう少し塩は入れた方が良いという事がわかりました!

またまた一歩前進!!

 

味比べ後。


レシピ開発と平行し、将来的な量産体制も見据え、僕一人ではなく一緒にケチャップ開発に関わるチームが必要だと考えるようになりました。


家の冷蔵庫は、ケチャップ試作品や原材料でいっぱいになってきて、そろそろ限界でしたし、自宅のキッチンをこのままずっとケチャップ開発室にする訳にもいきません。

 

そもそも、このケチャップ作りは<地域>にこだわったケチャップです。

 

地域貢献に繋がるにはどうしたら良いか?

 

考えた結果、今帰仁村社会福祉協議会に話を持っていく事にしました。

社会福祉協議会は、地域の社会福祉を担う民間団体。

 

今帰仁村社会福祉協議会では、障害を持った方たちとパン工房でパンを作ったり。食堂をしたり、食べ物も作っているので調理設備も充実しています。


早速、今帰仁村社会福祉協議会の座間味美智枝事務局長に相談に伺いました。


座間味さんの話では、もし可能だとすれば学校に行けない不登校の生徒さん達と一緒に。であれば可能性があるとの話でした。

 

 

 思わず僕は僕自身の高校の頃を思い出していました。

中学からオタクなサークルに入り浸り、高校では琉大映研に入り浸り…学校の外の世界があって、そこで「楽しいこと」をすることで、やっとバランスが取れていた僕。それでも、結構な頻度で学校をサボる事はありました。


 20代になってからも、クリエイティブな仕事に生きたい自分と。そんなんじゃ生活出来ない状況と。世間的に見れば才能なんてないも同然という現実に、不安定になる事はあり。
 <比喩でなく>引きこもりの日々を過ごした事もあります。

 

 親しい僕の友人は、知っていますが、そもそも、僕は「駄目な人」なのです。
 まずもって朝起きれないし、時間も守れません。50歳近くなった今でも、やはり時間どおりに動くのが苦痛で仕方ありません。「誰にも思いつかない面白いアイディア」を提案するのは得意ですが、「誰にでも出来る時間を守るという行動」は小学生以下の部分があるのです。謙遜ではなくマジで。

 

 「学校に行けない子」というのは、むしろ何だか自分自身にも思えて。むしろ一緒に何かしたい!!と強く思ってしまい、座間味事務局長に「是非、その子達と一緒にケチャップ作りさせて下さい!!」とお願いしました。

 

 社協さんの内部検討も進み、その子達との初対面。

 

僕は思いの丈を話しました。


 自分の駄目な部分をカミングアウトするのは勇気がいります。ましてや、ほぼ初対面の人に対して。フラッシュバックで鬱時代の自分が蘇ります。心の奥の普段は蓋をしてる部分。ここでは「書けない話」もしました。


 恥ずかしながら、僕は、その子達の前で泣いてしまいました。その蓋を外すと、どうも感情のコントロールがうまくいかないのです。

 

嫌われるかも知れません。


 隣には社協のスタッフや関係者の方もいますから、不安にさせたかも知れません。こんな人に任せられないのでは?と、このケチャップ開発の話自体、なかったことになる可能性もあります。

 

 でも、僕は彼ら彼女らに、他の大人とは違う何かが伝えられるはず。それを信じて、僕は彼・彼女たちに「一緒にケチャップ作ろうぜ!」と呼びかけてました。


 「同人誌作ろうぜ!」「面白いイベントやろうぜ!」と異端児達に呼びかけ「オタクの王様」と揶揄されていた頃を少し思い出しつつ。
 

…そして思いは届き…

 

ケチャップ開発は孤独な作業から、社協さんとの共同作業に変わりました。

 

開発秘話(5)社協での試行錯誤

 

 

 

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